ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナル
2008年を振り返る

拝啓 今年は、前例のない拡張の年となりました。国連の世界人権宣言60周年を祝うと同時に、人権に関する私たちのメッセージはさまざまな人たちに、すべての大陸に届き、テレビ局も世界中の何億という人たちに私たちのビデオを紹介しています。

ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナル(YHRI)の目的は、若者たちに人権、特に国連の世界人権宣言(UDHR)を教え、寛容と平和を支持する貴重な存在となるよう、彼らを勇気付けることです。

世界中の何千という献身的なボランティアの努力を通じて、人権教育は新たなレベルで社会に浸透しています。

シエラレオネ、ガーナ、リベリアの学生は、集中的に人権教育に参加し、人権の調査、記録、教育、そして仲間や地域社会、指導者たちに人権を広める技能を身に付けました。

YHRIブルンジは、自分たちの権利を知らない子供たちが攻撃を受けやすいことに注意を向け、学校、宗教団体、孤児院、遠隔地に住む人々に、人権のメッセージを届けました。

インドのYHRIは、セーフポイント・ファウンデーションと共同して、何百万という人たちに向けて、特に、注射器の再利用の危険性に注意を促し、安全な健康管理に対する人権に焦点を当て、人権の教育を行いました。

YHRIバングラデシュは今年発足し、自分たちのチームを拡張させる方法を学んでいます。

YHRIコンゴは、継続して人権コミュニティー・センターの計画を展開しています。

YHRI南アフリカは、人権とその責任について学ぶよう、数千の若者たちに促しました。

YHRIの英国とオーストラリアの支部では、アートやタレントのコンクールで若者たちにその活動を促すきっかけを与え、その結果、人権に対する彼らの理解を明確なものにしました。

YHRIモロッコは、ハガキを郵送し、壁画を制作。

YHRIウガンダは、人権コンサートやワークショップを開催。

YHRIベネズエラは、アーティストと著名人が先頭に立ち、ショッピングモールや大規模なコンサートで聴衆にアピールしました。テレビはそれをベネズエラと国境を越えた国々にいる何十万というファンに届け、人権のレッスンを教えるという、ラップのジャンルの新たな可能性に挑みました。

YHRIメキシコは、アーティストを参加させ、人権のメッセージにスポットライトを当てました。

YHRI台湾は二輪車で人権教育を紹介。彼らは、老若男女問わず、島中の政府高官、指導者、教育者、行き先で会う人たちにも紹介して回りました!

YHRI英国は、このチームがレースのサーキットで見せるスピードそのままに、人権のメッセージを地元と全国ネットのメディアで紹介しました。うわさでは、来年は国際レースで「Racing 4 Human Rights™」のメッセージを掲げるそうです!

米国のメジャーリーグ・サッカー(MLS)では、ハーフタイムだけでなく、全国ネットのテレビ中継でも、MLSのプロ選手たち推薦のYHRI PSA(公共サービス広告)を何千という人たちに紹介し、人権教育のキックが炸裂しました。

  • カリフォルニア州では、YHRIの若者が「Kick Discrimination™」キャンペーンという、新しいアイデアをスタートさせました。
  • YHRIデンマークは、他国からの選手も参加して、サッカー戦略を開始しました。
  • スイスの人権教育は、30の世界人権宣言の各条項が書かれたサッカーボールを蹴り出して、新たなレベルへと上っていきました。

まだまだ続きます。フィジーとその周辺の島々では、人権ビデオに地元の画像を取り入れ、人権教育を行っています。国連の世界人権宣言60周年を記念して、オランダ、インドネシア、イタリア、ニュージーランド、プエルトリコ、ロシア、スウェーデン、米国など世界各国をまとめ、YHRIのボランティアたちは、人権のメッセージを何十万という若者たちに送っています。

YHRI世界ツアー2008は、ハイチ、ベネズエラ、モロッコ、ナイジェリア、ケニア、エジプト、パキスタン、台湾を回りました。メディアは、政府高官、役人、地域社会の指導者、学校、青少年グループや地元の人々の様子を追い、彼らの話を知らせました。人権教育を新たなレベルへと持っていくために、新しい友人をつくり、協力関係を築きました。

ニューヨークの国連本部でのYHRI国際人権サミット2008は、世界中から27の若者の代表たちが参加し、見事に成功を収めました。これによって、すべての人々の人権を促進すべく、参加者たちは足並みを揃えたことになります。宗教や地域社会の指導者や政府高官は、代表と聴衆たちに向け、すべての国の人権教育の実施を促しました。オーストリア、バングラデシュ、カナダ、エクアドル、エジプト、フランス、ドイツ、ガイアナ、ハンガリー、イタリア、日本、カザフスタン、リベリア、ナイジェリアといった国からの代表者が出席しました。また聴衆の中には、米国在住のコンゴ、ラオス、ベトナム出身の人たちもいました。

世界人権宣言を描いたYHRIのビデオは、すべての大陸で人権を教えるために今日も流れています。視聴者数百万のCNN、ニューヨークから中国まで放送されるDynasy TV、マレーシアのABS-CBN、ハンガリーのZenit TV、チェコ共和国のTV Mitel、イタリアのEuropa 7、メキシコのTele Mexiquense、コロンビアのChanel 51 Nova TV、HBOパキスタンなど、さらに多くの放送局から世界中の何十万もの人たちに向けて放映されています。YHRIイタリアは、全国放送のテレビ放送局、Odeon TVでYHRIビデオを放映。誰かがそのテレビ放送局のビデオをアップロードし、そのPSAをユーチューブに乗せました。Odeon TV放送局のロゴを乗せたままさらに広がっています。メディアが私たちのYHRIの人権メッセージを電波で届ける一方、YHRIのビデオは、タクシーの車内、劇場、ショッピングモール、スポーツ競技場、ビルボードなどでもさらに何十万もの人たちに向けて流されています。

私たちの「UNITED人権の手引き」は、すべての大陸の生徒たちの手に届きました。若者たちの小さなグループや、大きな学校の教育者たちが、何千という生徒とともに、人権と彼らの責任を教えるためにこの手引きからのやさしいレッスンを使っています。

非営利団体である私たちは、世界をまたにかけて支援してくれるボランティアの献身的な働きに加え、メンバーからの会費、純粋な寄付金、後援から成り立っています。皆さんの協力がなければ、このような大きな成果を生み出すことはできませんでした。多大な支援を提供してくれた国際サイエントロジー教会人権局に、特に感謝の意を表したいと思います。ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナル役員会のメンバーであり、私たちの諮問委員会メンバーでもある、アルモグ・バースタイン市長、プーラン・アメリ博士、イアン・ホール教授、マッキニー牧師、リー・バッカ保安官、シーラズ・ハサン氏、並びにアーヴィング・サーノフ氏にも感謝の意を表したいと思います。また、私たちは故ハンス・ジャニチェク氏の素晴らしい貢献も忘れません。皆さんの貢献を通じて、私たちはこの団体を拡張し、何百万という若者たちにメッセージを届ける力を高めることができました。

若者たちに人権を教える世界的な活動に参加してください。ウェブサイト:www.youthforhumanrights.org または www.humanrights.com

皆さんの助けはとても重要であり、大変ありがたいものです。

国連の世界人権宣言60周年を祝うにあたり、私たちはこれから新たな10年に乗り出します。この10年の間に、人権教育がすべての教育機関で導入されなくてはなりません。さらに何百万もの子供たちが、自分たちに人権があることを知る権利、また自分と自分の仲間の人権を保護する責任があることも知る権利を持つ10年にしなくてはなりません。熟考と討論、学習と教育、描画と執筆、演奏、歌、ダンス、そしてお祝いをする10年にしなくてはなりません。人権のために!

皆さんにとって素晴らしい、そして実りの多い2009年となりますように!

敬具

マリー・シャトルワース、教育学博士
代表