イタリアとカリフォルニア、人権のために提携

一見すると、カリフォルニアのワッツとイタリアのパドバにはほとんど接点はありません。

ワッツは典型的なアメリカのスラム街です。地域の指導者たちはワッツに文化的復興を成し遂げようとしていますが、大抵のメディアは、ヒスパニック系とアフリカ系アメリカ人との間にある敵対意識と、ギャング間の抗争に焦点を当てるお決まりのやり方でこの街を捉えています。

一方、ベニスの西40キロにあるパドバは、政治と文化の主要な都市であり、多くの中世様式の教会やルネッサンス様式の教会、博物館、そしてヨーロッパで最も古い大学があることで知られています。

しかし、サイエントロジー教会パドバの広報課長エトーレ・ボターは、この週、これらふたつの都市に共通する最も重要な資質に気付きました ― 青少年の夢です。

エトーレには夢がありました。それはイタリアの古都とカリフォルニア地域との間にある違いを超えるような協力関係を築くために、「UNITED」を用いることです。「UNITED」は、いくつもの賞を受賞した人権ヒップホップ・ミュージックビデオであり、国際サイエントロジー教会と提携したユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルによって普及されています。エトーレはこう語っています。「ヒップホップ・ミュージックは世界共通語になっています。イタリアの子供たちは、最近気に入ったアメリカの歌を口ずさみながら英語を学んでいます。」

そのため、ユース・フォー・ヒューマン ライツ インターナショナルがワッツにあるジョーダン高校で人権ワークショップを開くことを決めると、ロサンゼルスを訪れていたボッターさんは、生徒たちにそのビデオを見せるように提案しました。このミュージックビデオでは、紙飛行機が、世界中の青少年の寛容さと団結を象徴するものとして描かれています。そこでボター氏は生徒たちに、紙飛行機をつくる紙に自分の夢を書いてもらいました。彼は、それらを翌週帰国する際にイタリアに持って帰り、パドバ高校の生徒にも同じことをしてもらって、その紙飛行機をワッツに送ると述べました。