ウクライナの若者が自分たちの権利について理解する

今年から来年にかけて、両親を失ったり、家出をしたりした3歳から18歳のおよそ1500人の子供たちが、キエフ市立孤児院で3ヵ月間暮らすことになります。この子供たちに人権の重要性を知らせるために、ユース・フォー・ヒューマン インターナショナル(YHRI)が取り組みました。

YHRIの代表であるマリー・シャトルワース女史は、受賞作品である、人権に関するミュージックビデオ「UNITED」を子供たちに見せました。このDVDは、ひとりの若者が他の子供たちの支援を得て、遊び場でのいじめを克服するために人権に対する意識を利用し、さらにはいじめっ子との友情関係と支援さえ獲得した様子を描いています。「UNITED」の後には、世界人権宣言の条項を映像化している、公共サービス広告(PSA)が続きました。

PSAでは、若者たちが遭遇するような状況 ― 職場で給料をごまかされたり、嘘によって不当な措置を受けたり、今日いまだに存在する子供たちの奴隷化といった、人権の問題を現実味あるレベルで表現しています。

捨てられたり、家出をしたりした子供たちが両親と再会できるように援助する孤児院の理事は、ユース・フォー・ヒューマンライツ インターナショナルのプログラムとDVDの贈り物を歓迎しています。彼女は、このプログラムが若者たちの自尊心を向上させるのを助け、自分たちが孤児院にいる原因となった問題に対して責任を取っていくのを助ける手段であるとコメントしました。